10年3月28日大阪プロレス博多大会.「博多闘会始’10~大阪春の陣」観戦記(於.博多スターレーン 10年3月28日(日)15時試合開始.観衆441人)

一昨日は死んだように寝ていたせいか、はたまた本年初観戦の興奮のせいか、まんじりとしないまま夜が明け、鍼に行ってかえってからもすこし横になっていたのだが、どうにも寝付けず、結局12時半には家を出た。試合開始は15時。

開場は14時半なので14時の新幹線に乗れば十分。 

で、やはりというか、休日は道路がそんなに混まない。なのですいすいと九州入り。これではまずいと思ったので、途中ネタ探しに看板の撮影タイムを挟みながら、のたりのたりと小倉入り。この時点で13時40分。

ついてみれば早速新幹線の接続があって、それにのってあっという間に博多入り。この時点で14時過ぎ。まあ、待つのは仕方ないかなと思いながら、スターレーンに向かうとやはりだいぶんまった。

ふと階下を見ると、本日タッグ選手権で認定書を読み上げる、がむしゃらの大将がいつの間にかきていらした。なんかいつもの姿を見慣れているだけに、スーツ姿でいるとわかんないものである。 

ただ、忙しそうにしていらしたので声はかけられずじまいにはなったけれど...

会場に入ってみると、これは当然と言うべきか、やはり半スペース。しかも3分の一はイスを並べていないデススペースがあったため、むかって右側奥にリングが設置されるといういびつな設置になっていた。

で、南側最終列が自由席だったのだが、なんというかひな壇のすぐ下なモノでかなり見えにくかった。せっかくなのでリングサイドでも...とは行かなかったところに懐具合に余裕なしという緊縮した財政事情があるのだけれど。

会場入り口から入ってすぐのところに売店が設置。ここが唯一の通路にもなっているため、立ち止まってサインをねだる余裕が出来ない。なのでギリギリ戦国タッグのサインはもらえたものの、ブラック.バファローのはもらえずじまい。ちょっと残念。

前説でなんと8年ぶりの博多大会とのこと。会場の反応を見るとほとんどが「若葉マーク」だった。ただ、会場ののりは大阪のそれを熟知しており、コアなファンが初心者を引っ張った感じになった。



第1試合20分1本勝負

○三原一晃(大阪プロレス)  

 (6分54秒逆エビ固め)

 ×塚本拓海(大日本)



 この日は大日本との昼夜連続興業。ポスターも大日と大阪が半分ずつ載っている。徹底した経費節減の末実現した地方興行だけに、純粋な大阪のパッケージで試合が見られるという期待は最初からなかった。

 この試合も対抗戦というよりは、若手に試合経験をさせる場としての試合になっていたように思う。 

剛の三原に柔の塚本という印象。共に体はきちんと仕上がっていて、厚みもある。後でビリーケン選手にきいたのだが、大阪プロに来るとみんなからだがでかくなるらしい。

ただ、裏事情はどうあれ、第一試合からもっとガンガン行って、お客のハートをつかむところまで言ってほしかったなあという気持ちはある。

ひとり熱くなって応援していた観客がいたけどそれは例外。

ただ、三原のワンショルダーと決め技に逆片エビ(正統派スタイルの)を選んだセンスは買ってもいいと思う。

第2試合 30分1本勝負

 ×めんたいキッド(九州プロレス)

 (7分57秒満月の夜→片エビ固め)

 ○タイガースマスク

この試合は対抗戦の雰囲気プンプン。というよりどう見てもベビーのめんたいとどう見てもヒールのタイガースだから、自然とそういう方向にいっちゃったというのが正解だろう。めんたいは本当に昨年がむしゃらで見たときよりも体の厚みが増していた。練習量もハンパないモノがあるに違いない。 

その経験に裏打ちされてか、タイガースとの試合にも全くぎくしゃくしたところがなく、途中にお笑いの要素も交えるなど、ほぼ毎日試合している大阪のスピーディーな試合展開に完全に同化していた。それどころか空中戦などの激しい展開でも全くひけをとらない。 

件のお客がやたらめんたいびいきで場違いな声援を送り続けていたのがすこしうっとうしかったけど、それ以外をのぞけば、文句はなかった。

去り際タイガースが退場口近くにいた赤ちゃんの頭をさっとなでてかえった。なぜかこれが恒例化してしまい、この赤ちゃんはこの後何人もの選手になでられていた^^



第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負

 ○ビリーケン・キッド&ユタカ&佐々木義人(大日本)

 (10分31秒ベルティゴ→片エビ固め)

 ×ブラックバファロー&ヲロチ&タダスケ

大日の佐々木が混じっても全く違和感がないという 6人タッグ。全国的知名度のあるバファローや現エースのビリーを休憩前にもってくるあたり、今の大阪プロの勢いを感じた。 安全パイなら絶対こっちをメインにすると思う(元.華☆激勢がふたりもいるし^^)のだが、それをしなかった勇気に敬服したい。ユタカというか我々にとっては福田豊なんだけど^^  



限定出場と言うことだったが全く動きにブランクを感じない。ただ試合後売店に立っていたときは、さすがにしんどそうにしていた。やはり現在の流れの中に入るにはついて行くのがやっと言う感じなのかもしれない。ブラックバファローは相変わらずいい動きをしている。

ここで休憩。


ただ、さっきもいったように通路が一カ所しかなく、立ち止まって売店をのぞいていると人の波に押し流※試合後、バックステージにて原田がビリーのベルトを狙うと宣言。すると、小峠が「それとこれとは別だ!オレにも挑戦の資格がある!」と挑戦表明。 

さらに、タダスケ、三原が登場し、ビリーのベルトへ挑戦表明。ビリーは「今度の挑戦者は若手から受けようと思っていた。お前達4人で挑戦者決定リーグ戦をやれ。その勝者と4月29日IMPでタイトルマッチを行う!」と提案。

今週のサタナイから大阪プロレス選手権次期挑戦者決定リーグ戦が行われることとなった。されてしまう。DDTは会場外でテーブル並べるなど合同興業にてなれた雰囲気だったけど、久しぶりの大阪プロにそこまで会場構成を熟知しろと言うのは無理な話かもしれないが、この辺はもうすこし工夫してもらいたかった。売店の場所をずらすだけで、もしかしたら売り上げかわっていたかもしれないのだから。

第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負

 ○松山勘十郎&ミラクルマン&救世忍者乱丸

 (15分31秒山門→片エビ固め)

くいしんぼう仮面&×えべっさん&タコヤキーダー



 いわゆるお笑いマッチがセミ。これがどれだけ進化しているのかが楽しみの一つだった。

いや、結果からいうと、ものすごい進化していた。いつも見ている人達には当たり前かもしれないけれど、何もかもが初の我々にとって見れば、これはもう別団体のものとしかいいようがない。

とはいえ、随所に10年前から脈々と続く源流も見て取れ、かつての大阪プロは忘れたつもりでみていたのだが、ついつい懐かしくなってしまったのも事実。乱丸はやはり限定出場のフリー女子選手らしいが全く違和感なくこの中に入っていた。大笑いしたのは、彼女の使う「金縛りの術」でリングアナ氏まで技にかかって本部席で固まっていたこと。これは一本とられた。

乱丸とミラクルマンのミニ.コントといい、あきらかに新しい要素も入れつつの、決して激しくはならない^^とにかく笑いっぱなしの時間だった。

これでもう元が取れたといってもいい。全員が千両役者ですね。すばらしい。これがあるから大阪プロなんだなあと思う。

第5試合 大阪プロレスタッグ選手権試合時間無制限1本勝負

 <王者組>小峠篤司&○原田大輔

 (22分46秒片山ジャーマン・スープレックス・ホールド)

 <挑戦者組> 秀吉&×政宗

※王者組が初防衛に成功。

この間のビッグマッチでセミをとった同じカードを大阪のウリである「明るく楽しい」試合と、ビリーをさしおいてメインに据えたのは冒険といえば冒険。大阪のファンの人には悪いが、最初からキャラの立っている戦国タッグと、この間チャンピオンになったばかりで、しかも素顔という王者チームとではやはり声援がちがっていた。

そもそも挑戦者はついこの間までタッグ王者だったわけだし、それを知っていても知らなくてもやはりすこし王者組にメインを任せるのはどうだろう?という気持ちがあった。 

だが、王者チームがここで予想外の粘りを見せる。試合の大半は挑戦者が攻め続けたのだが、それもハンパなく厳しい攻めで、特に小峠がローンバトルになってからは何度も王座陥落のピンチがあったと思う。

しかし、それをしのいで原田につないで、辛抱強く勝機が訪れるのを待って、それをものにできたというのはキャリア3年ではなかなかできないこと。この若い王者たちは、まだまだ伸びる要素があると見た。試合後大将がベルトを王者組に渡すときに、挑戦者がそれを制して自らベルトを肩に置いたところに、「おまえらまかせたぞ」という先輩の檄がこもっていたように感じられた。

ここが最後のチャンスだったのでなんとか売店に近づきたかったのだが、人の流れに押し出されてしまって、結局そのまま駅へ向かうことになってしまった。なんか残念...

まあでも試合内容には満足できたし、今の大阪プロを完全ではないけど肌で感じられたのは収穫だった。